喜薫実験室-喜薫公式サイト

2013-12-20

戴望舒の『雨巷』を初めて読んで、あの「ライラックのような悲しみの娘」に出会ったのは、学生時代のことだった。まだ詩歌の読み方を知らず、字句の先の世界を探っていたころだが、そこから生まれたリラの結び目は、青春の序曲にぴたりととまって、消えぬ落跡となった。
記憶の中に盛りつけたライラックは、雨露を帯びて憂愁に満ち、清雅で淡々としていた。これは、合香分野のあ...

花は花ではなくただひたすら——草を並べる

2014-02-18

排草はその名の通り一年草である。草の叶は乾燥して自然に香りがし、根茎の香りも强く、香料の世界で定着しています。草并びの香りは嗅いでみると格別の味わいがある。古人はこれを愛し、香料の中でこれを単独に并べて「排草香」と称した。
しかし、時は移り、「排草香」は普通の人から少しずつ忘れられていった。

よく香類の香料を配...

甘松、无数の人が首を横に振って、いつもある人は頷いた

2014-10-09

一つの「ノートルダム・ド・パリ」の最高の人物は、紛れもなく陰に隠れた時計職人、カジモドである。そそくさと通りかかったのは、彼の丑い顔を見て、生まれつきの悪人だと一喝した。誠をもってしても、彼の善良な心に触れて、かえって彼の惨めな人生を惜しむ。
甘松には、叩き屋と同様、さらに歪んだ運命がある。
手に入れたカスミソウは見かけによらず、繁茂した根茎...

ヒマラヤ杉、想像から現実へ

2015-05-12

調香とは、わかりやすく言えば、さまざまな香料を扱うことです。調香師と香料の多くは、初対面から馴染み、齟齬が生じ、最後には握手するというプロセスを経ている。
香料には上品なものが多い。終日香料と伍して、だんだん香料达の「小気性」を察して来て、清涼大神薄荷はきっと失恋して、三五は時々苦いハハのにおいを発散しています;恋の小天使蔷薇でしょう我慢できないで待...

中国香道源流簡介

2016-07-06

「香道」という呼称は、日本で生まれた。日本では、香の固有認識が崩れている。香りは、香りをまく背景としてだけでなく、一つの審美眼としての「道芸」の高さに达しています。香道が盛んになると、花を活けたり茶の湯をしたりする雅集のほかに、香りを聞く選択肢が増えた。
しかし、もともと香道は中国で生まれました。華夏という土は、香りに関する生活の美学を生み出している...

歴史の長い流れから中国式のお香を「引き揚げる」

2017-04-07

史は悠々としていて煙草は千載のカールをしている
我が国には悠久の香の伝統があると言われていますが、一口に「悠久」というのは、いったいどのくらいのものでしょうか。
歴史上の文書には何も書かれていない香事や、先史時代の石器時代にまでさかのぼることができるが、考古学的に出土した文物は、この時期を前漢初年までさかのぼることができる。長沙馬王堆第一号漢...